日は昇り、そして沈む。
日々の繰り返しの中で、人は成長し、老い、そして動かなくなる。
平凡な人生を歩む者、大きな富を得る者、何もかも失う者。
それぞれが自分のストーリーを紡いでいく。
富とは何なのか。
同じ人生なのに、なぜ差が出るのか。
何千年も同じ事を繰り返し、なぜ毎回同じ結末を迎えなければならないのか。
社会人1年目の月給は、手取りで16万円だった。
半年ほどお金を貯めて株を買った。
すごい勢いで株価が下がって、10日も経たない間に株価が半分以下になった。
恥ずかしくて誰にも言えなかった。
人生の機会は平等。表面上はそう取り繕っている。
しかし、社会人になってから気付かされる。
一部の人だけ優遇された出来レースで、大半の人は大きな岩で塞がれて進めなくなっている。
そして、みんな諦めてそれを人生として受け入れる。
でもね、人生は1度きりなんだよ?
体に温もりがあるのは1度きりなんだよ?
私は自分のストーリーを全うしたい。
長い期間、彷徨い続けた。
自分自身の投資スタイルが出来てきて、少しずつ資産は増えていった。
わずかな希望が見えている気がした。
しかし、まだ何かが足りないと感じていた。
自分自身のストーリーって何だろう?
有名な投資ルールを順守する事かな。
テクニカル分析を頑張って覚えることかな。
投資の賢人の言葉を大切にする事かな。
でもそれって自分なの?
自分自身の人生を走り切ったと言えるの?
投資の常識なんか参考程度でいい。
迷いを断て。
自分の判断を信じろ。
たった1度の人生を走り切っているかを大切にしろ。
人生との呼吸の一致を感じた。
その時、大きな衝撃が走った。
今まで感じた事の無い大きな衝撃だった。
そして、その衝撃が収まったとき、
未来を閉ざしていた大きな岩が・・・
真っ二つに割れていた。

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