【第一章:超越者編】1:プロローグ

人生観

思えば、若い頃は日本は夢に溢れていた。
日本の技術/製品/企業群は最強で、他国の事は確認するだけ時間の無駄だった。

FF7(*1)は当時の技術を遥かに超越した作品だった。
スクウェア社は化け物のような企業だった。
誰も勝てるはずがない。
全業種を含めて世界一の企業とみんな感じていた。

でも、FF7のプレイ中に違和感を覚える事があった。
どこの町の人のセリフか忘れたが、「自然の秩序を歪めて技術に慢心しているとろくなことにならないぞ」みたいな忠告を言っていた。
私はこのセリフは好きではなかった。
スクウェア社が慢心しているように感じたから。
そしてこの国自体も慢心しているように感じたから。

この繁栄が永遠に続くという慢心。
そのような空気が日本を支配していた。
その事に一抹の不安を感じていた。

2000年頃に豪州にホームステイした事がある。
そこで通っていた語学学校のテキストに、30年後の都市人口の予測が記載されていた。
現在は東京が1位だが、2030年頃には中国のshenzhenという都市に抜かれると記載されていた。
漢字で記載すると「深圳(しんせん)」という都市らしい。
正直、聞いた事もない都市だった。(*2)

(*1)ファイナルファンタジーVII。1997年にプレイステーションで発売されたスクウェア社のゲームソフト。このソフトにより、ファミコン時代から長く続いていたゲーム業界の最強論争に終止符を打ち、スクウェア社は天下人となった。

(*2)約25年前なのでうろ覚えですが、そのテキストでは2030年の予想はメキシコシティ⇒深圳⇒東京の順番だったかと思います。ただ、今の勢いだと東京が2030年でも順位が上になりそうなので、遠すぎる未来の予測はあまり当てにならないと感じさせられます。

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